事業者ローン比較|銀行に断られた後の借入先の選び方
更新日: 2026-07-23
目次
銀行に断られた。でも運転資金は待ってくれない——ここで検索するのが事業者ローン(ビジネスローン)です。
先に全体像をお伝えすると、事業者ローンは「銀行よりやわらかく速い代わりに、金利が高い」借入です。だからこそ、月々の返済額を先に決めてから借りるのが鉄則になります。この記事では、公式情報で確認できた借入先と、損をしないための金利の見方を順に説明します。
気になることを先に答えます。いくら借りられるか——無担保で300万円〜1億円、不動産担保なら10億円までの公表例があります。いつ借りられるか——審査最短60分・即日融資の会社があります。銀行に断られた自分でも通るのか——審査の物差しが銀行と違うので、可能性はあります。順に見ていきましょう。
まず:ファクタリングとどちらを使うべきか
| 事業者ローン | ファクタリング | |
|---|---|---|
| 何をする? | お金を借りる | 請求書を売る |
| 借金になる? | なる | ならない |
| 審査で見られるもの | あなたの返済能力 | 取引先の信用力 |
| 向いている場面 | 毎月の運転資金・まとまった額 | 単発のつなぎ・急ぎ |
一度きりの穴埋めなら請求書を売る方(ファクタリング比較)、毎月の資金繰りを平準化したいなら借りる方——これが使い分けの基本です。借りると決めた方は、次の比較へ進んでください。
主な借入先(公式情報ベース・2026年7月23日照合)
| 会社 | 金利(実質年率) | 融資額 | 速度 | 担保・保証 |
|---|---|---|---|---|
| アクト・ウィル | 7.50〜15.00%(融資額に応じ優遇) | 300万円〜1億円 | 審査最短60分・即日可 | 原則、担保・第三者保証人なし(要審査) |
| トラスト(不動産担保) | 3.45〜7.45%+事務手数料0〜5.50% | 100万円〜10億円(超過は要相談) | 最短即日(時間帯による) | 不動産担保 |
アクト・ウィル — 法人専用のビジネスローンです(個人事業主は対象外。個人の方は個人事業主向けの資金調達へ)。審査(仮査定)は最短60分、即日融資に対応。原則として担保・第三者保証人なしで300万円から借りられます。貸金業登録: 東京都知事(5)第31521号・設立2013年。
建設業・運送業の方には業種別の相談窓口もあります。入金サイトが長い業種特有の資金繰りを前提に相談できます。
トラスト(不動産担保ローン) — 所有する不動産(自宅・事務所・収益物件など)を担保に入れる代わりに、金利を年3.45〜7.45%まで下げられるのが特徴です。融資額も100万円〜10億円と幅広く、対応エリアは全国。貸金業登録: 東京都知事(6)第31275号。注意点は2つ——別途事務手数料(融資額の0〜5.50%)がかかること、そして返せなければ担保の不動産を失うことです。
無担保型と担保型、どちらが得か。判断の軸は次の「金利の見方」です。
先に結論だけ知りたい方へ。 法人で急ぎなら、審査最短60分・原則無担保のアクト・ウィルで仮査定を受けるのが最短です(無料・借入額と条件だけ確認できます)。
金利の見方:ここだけ理解してから借りる
年15%で100万円を1年借りると、利息はおよそ15万円です(元利均等返済なら実際はもう少し減ります)。数字にすると重さが分かるはずです。
だから順番はこうです。先に「月々いくらまで返せるか」を決め、そこから逆算して借入額を決める。返済額が月商の5%を超えるなら、借りる額を減らすか、より低利の選択肢を探す。
低利の選択肢とは——
- 時間に余裕があるなら:日本政策金融公庫や信用保証協会付き融資(年1〜3%台の世界。ただし実行まで数週間〜1ヶ月)
- 不動産を持っているなら:担保型で金利を半分以下にできる可能性(上記トラスト)
- 急ぎの単発なら:借りずに請求書を売る
急いでいても、この逆算だけは5分で済みます。必ずやってから申し込んでください。
審査で見られるもの
銀行と違い、決算書の美しさより「直近、商売が回っているか」を見ます。
- 直近数ヶ月の売上(通帳・試算表)
- 他社からの借入状況(借入件数が多いと不利)
- 税金・社会保険の滞納の有無(滞納中なら先に分納の段取りを)
赤字決算でも「相談可」の会社はあります。決算が悪くても直近の売上が立っているなら、諦める前に仮査定を受ける価値はあります(赤字のときの資金調達)。
ここまでが「借りる」ための知識です。最後に、絶対に借りてはいけない相手の話をさせてください。
選んではいけない業者:3つの即アウト条件
- 貸金業の登録番号がない。正規業者は会社概要に「◯◯財務局長(◯)第◯◯号」「◯◯都道府県知事(◯)第◯◯号」を必ず載せています。登録の有無は金融庁の登録貸金業者検索で1分で確認できます。この記事で挙げた2社の登録番号も、ここで照合できます
- 年20%を超える金利。利息制限法の上限(元本により年15〜20%)を超える貸付けは違法です
- 「審査なし」「ブラックOK」をうたう。まともな貸金業者は必ず審査をします。審査しない業者は、返せなくなることを織り込んで別の回収手段を狙っています
比較:ローンより先に検討すべきもの
借りる前に、もっと安い手段があるかを確認してください。
| 順番 | 手段 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 1 | 支払条件の交渉 | ゼロ |
| 2 | 遊休資産・在庫の現金化 | ゼロ(維持費も減ります) |
| 3 | 小規模企業共済の一般貸付 | 年1.5%(加入している場合) |
| 4 | マル経融資 | 年2.70% |
| 5 | 公庫の一般貸付 | 年1〜3%程度 |
| 6 | 事業者ローン | 年5〜18%程度 |
3番目を知らない経営者が実際にいます。
小規模企業共済に加入していれば、積み立てた範囲内で年1.5%で借りられます。
まとめ:借りる前の3ステップ
- 単発のつなぎなら借りない(ファクタリングを先に検討)
- 借りるなら「月々いくら返せるか」から逆算して額を決める
- 申込み前に登録番号を金融庁データベースで照合する
この3つを守れば、事業者ローンは銀行に断られた後の現実的な武器になります。まずは仮査定(無料)で、借りられる額と条件を確かめてみてください。
この記事は情報の提供が目的で、特定のサービスへの申し込みをすすめるものではありません。掲載データは2026年7月23日に各社公式サイトで照合したものです。金利・条件は必ず各社の公式サイトで最新情報を確認してください。
よくある質問
銀行に断られたのに、ノンバンクなら借りられるのですか?
可能性はあります。銀行が決算書の内容を重視するのに対し、ノンバンク(銀行以外の貸金業者)は直近の売上や事業の回り方を重視するため、審査の物差しが違うからです。ただし金利は銀行より高くなります。
即日で借りられますか?
会社によります。アクト・ウィルは審査(仮査定)最短60分・即日融資可能と公式に記載しています。午前中の申込みと、必要書類を事前に揃えておくことが即日の条件です。
金利はどのくらいですか?
無担保型はおおむね年6〜18%の世界です。公表値ではアクト・ウィルが年7.50〜15.00%。不動産担保をつけるトラストは年3.45〜7.45%と下がりますが、別途事務手数料(融資額の0〜5.50%)がかかります。
赤字決算・税金滞納でも借りられますか?
赤字は「相談可」とする会社があります。審査で重視されるのは直近の売上と返済原資だからです。税金滞納は不利に働くことが多いため、滞納がある場合は分納の手続きを先に進めることをおすすめします。