公的融資とは

このページは、「公的融資」という言葉の意味を、金融の知識がない方に向けて説明するためのものです。ほかのページで出てきてよくわからなかった、という方はここから読んでください。

最初にひとことで意味を示し、次に仕組み・費用・かかる日数を順に説明します。最後に、向いている人と向いていない人を整理します。

ひとことで言うと

国や自治体が関わっている、民間より金利の安い融資のことです。

銀行やノンバンクではなく、日本政策金融公庫(略して「公庫」)や、都道府県・市町村が用意した制度からお金を借ります。国が中小企業や個人事業主を支えるための仕組みなので、金利は年1〜3%程度と、ほかの資金調達より一桁安く済みます。

公的融資には3つの種類があります

「公的融資」はまとめた呼び方で、実際には次の3つに分かれます。どれも申込先が違います。

種類どこに申し込むか特徴
日本政策金融公庫 公庫の支店 創業直後でも相談できる。無担保・無保証人の制度がある
制度融資 市区町村・都道府県の窓口 自治体が利子や保証料を一部負担するため、実質の負担がさらに軽い
マル経融資 商工会議所・商工会 無担保・無保証人。ただし原則1年以上その地域で事業をしていることが条件

どれから当たればよいか迷う場合は、まず日本政策金融公庫です。全国に支店があり、扱っている制度がいちばん多いからです。詳しい条件は日本政策金融公庫の公式サイトで確認できます。

費用と、お金が入るまでの日数

安さと引き換えに、時間はかかります。ここが公的融資のいちばん重要な性質です。

項目目安
金利年1〜3%程度(制度と担保の有無で変わります)
申込から入金まで早くて2週間、通常は1か月前後
返済期間運転資金で5〜7年、設備資金で10年程度
必要な書類決算書2〜3期分・試算表・資金繰り表・事業計画書など

今日・明日の支払いには間に合いません。「これから苦しくなりそうだ」と気づいた段階で動くための手段だと考えてください。すでに支払日が迫っている場合は、今日中に資金が必要な方へをご覧ください。

向いている人・向いていない人

向いています

  • 入金まで2週間以上待てる
  • 金利をできるだけ抑えたい方(ほかの手段とは費用が一桁違います)
  • 民間の金融機関に断られた方——公的融資は赤字や創業直後でも相談に乗ってもらえます
  • 長期で腰を据えて立て直したい方

向いていません

申し込む前に知っておくこと

公的融資は「安いから誰でも通る」わけではありません。審査で見られるのは、主に次の3点です。

  • 返せる見通しがあるか——利益ではなく、現金がいくら残るかで判断されます
  • 税金を納めているか——滞納があると原則として通りません。先に税務署への相談が必要です
  • 資金の使い道が説明できるか——「運転資金」だけでは足りず、何にいくら使うかを紙で示せると強くなります

逆に言えば、この3つを整えてから申し込むかどうかで結果は変わります。時間があるなら、書類をそろえてから動いてください。

意味がわかったら、次は比べます

言葉の意味と仕組みがつかめたら、次は自分の場合にどうかを見る番です。下のページで、条件や各社の違いを比べられます。

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