補助金・助成金とは
このページは、「補助金」「助成金」という言葉の意味と、資金繰りとの関係を、はじめての方に向けて説明するものです。
まず意味をひとことで示し、次に補助金と助成金の違いを説明します。そのうえで、返済不要なのに資金繰りが苦しくなることがある理由という、いちばん大事な点をお伝えします。
ひとことで言うと
国や自治体から受け取る、返さなくてよいお金のことです。
融資と違って返済も利息もありません。その代わり、使いみちが決められていて、あとから使ったことを証明する必要があります。もらったお金を自由に運転資金へ回せるわけではない、という点が融資との大きな違いです。
補助金と助成金の違い
混ざって使われがちですが、通りやすさがかなり違います。
| 補助金 | 助成金 | |
|---|---|---|
| 主な所管 | 経済産業省・中小企業庁・自治体 | 厚生労働省 |
| 目的 | 設備投資・販路開拓など事業の成長 | 雇用・人材育成・働き方の改善 |
| 採択のされ方 | 審査があり、応募しても落ちることがある | 要件を満たせば原則受け取れる |
| 募集 | 公募期間が短い(数週間のことも) | 通年のものが多い |
つまり、補助金は「応募して勝ち取るもの」、助成金は「条件を満たして申請するもの」と考えるとわかりやすくなります。公募中の制度は、中小企業庁の補助金の公募・採択で調べられます。
いちばん大事な点:ほとんどが後払いです
ここが、資金繰りに悩んでいる方が必ず知っておくべきところです。
補助金は、多くの場合先に自分でお金を払い、あとから補助分を受け取る仕組みです。流れにするとこうなります。
| 順番 | やること | お金の動き |
|---|---|---|
| 1 | 公募に応募する | — |
| 2 | 採択の通知が届く | まだ入りません |
| 3 | 設備を買う・工事をする | 全額を自分で支払います |
| 4 | 実績報告を出す | — |
| 5 | 検査を経て交付 | ここでようやく入金 |
応募から入金まで、半年から1年かかることも珍しくありません。しかも3の段階で大きな支出があります。採択されたのに立て替えが重くて資金繰りが苦しくなる、ということが実際に起こります。
そのため、補助金を使う予定がある場合は、入金までの期間をどうつなぐかを先に決めておく必要があります。つなぎ方については、資金調達の方法をまとめたページで比べられます。
向いている人・向いていない人
向いています
- 設備投資や新しい取り組みをこれから予定している方
- 立て替える資金の目処がついている方
- 申請書類を作る時間が取れる方(事業計画の作成が必要です)
向いていません
- いま資金が足りない方——目の前の支払いには使えません
- 数か月以内に現金が必要な方
- 立て替える余力がない方——採択されてもかえって苦しくなります
「返済不要」という言葉から、資金繰りの解決策のように見えることがあります。しかし実際には、余力がある事業者ほど使いやすい制度です。急いでいる場合は、別の手段を先に確保してください。
意味がわかったら、次は比べます
言葉の意味と仕組みがつかめたら、次は自分の場合にどうかを見る番です。下のページで、条件や各社の違いを比べられます。